「忙しくて返信できない」は嘘？INFJの内なる世界　〜その複雑な感情と日々の思考〜

恋人がいる方に質問です。

彼からの返信が遅くて、不安や心配が募ることはありませんか？

理由を聞いてみても、「忙しくて返信ができなかった。」と答えるだけ。

「本当に？じゃあトイレに行く暇もないほど忙しいの？ご飯を食べる時間もないの？」

「本当は他に理由があるのでは？」と疑ってしまう気持ちもわかります。

しかし、彼がINFJの場合、その「忙しい」は本当の可能性があります。

全てのINFJに共通するわけではありません。

ですが、一つの例としてINFJである僕の意見をお話しします。

「なぜ返信が遅れるのか？」その背景にある思考回路や行動パターンを知り、理解することで、少しでも心の負担を軽くしていただければと思います。

あなたの心の不安が、少しでも和らぎますように。

⚠︎この後の文章、読むのが非常にめんどくさいと思います。

それくらいINFJは考え過ぎているとご理解いただけたら幸いです。

INFJとLINEは相性悪い？

「忙しい」は嘘？

トイレに行く暇があるなら、スタンプ一個送るくらいできるでしょ？

こう思う方は多いと思います。

実際、僕も何度か言われたことはあります。

なぜ、ご飯を食べる時間や、お風呂に入る時間はあるのにLINEの返信ができないのか？

一言で言うと、それは「考え過ぎているから。」

側から見たら座ってるだけでも、頭の中が目まぐるしいほど忙しいんです。

相手のメッセージに対して「そうなんだ！」みたいに、一言だけで返すのは気が引けるのがINFJ。

もし、自分がメッセージを送っていて、毎回毎回「そうなんだ！」とか、「〜だよ。」としか返ってこなかったら「僕ばっか質問してる。あんまり興味ないのかな？」と僕だったら不安や不満を感じてしまう。

だからちゃんと返したい。だから考えすぎてしまうんです。

では、LINEを返信する際に、INFJは何を考えているのか詳しく解説していきます。

人の目を気にしすぎる

まずINFJは、相手からのメッセージを読みながら、相手がどういったLINEを好むのかを考えます。

• メッセージの長さ
• どのような絵文字を使うのか
• 返信スピード
• 相手との距離感

それからメッセージを作成するのですが、まだ送信はしません。

まだ下書きの段階です。

まず下書きをして、そこから相手の好みに合うように手を入れていきます。

具体的に言うとこんな感じです。

• 重たくならないように長すぎず、かといって冷たくならないように短すぎず。
• どこに句読点をいれ、どこで改行するか。
• 改行のスペースはどれくらい空けるか。
• 絵文字をどれくらい使うのか。
• 絵文字はワンパターンではないか、色味のバランスはいいか（「顔ばっかで黄色多いな。」とか「赤が欲しいからビックリマークにしておくか。」とか）
• 漢字とひらがなのバランスはいいか（漢字が多いときは、あえてひらがなに変えて印象を柔らかくする）
• 語尾はワンパターンではないか。
• こう送ったらこう返ってくるだろうなと予想して、相手の返信しやすい内容になっているか。

大事なことなので２回言います。

以上ことを、相手の好みに合うように、考えます。

「好みなんて聞かなければ分からないじゃん。」そう思いますよね？

そうです。分からないから時間がかかるんです。

テンポについていけない

１回のラリーでメッセージを二つに分けて送る時ってありますよね？

長文になりすぎてしまう時や、二つの話題が同時進行で進んでいる時。

そんな時、INFJは不安に駆られるんです。

（二つ目のメッセージを作成中に。ひとつ目のメッセージに対するリアクションが返ってきたらどうしよう。）

（そうなると伝えたかったことの半分しか伝えられないから、話題の半分スルーした感じに取られてしまう。）

（それに二つ目のメッセージ作成中だからLINE開きっぱなしだし、相手からしたら送った瞬間既読になるから気持ちわるがられる。）

（その返ってきた反応にはすぐ返さないと。既読になった瞬間を見られてるから、既読スルーしたって言われたら何も言い返せない。）

二つ目をすぐに作成できればいいのですが、先ほど話したように考えることが多すぎて時間がかかります。

そのため僕の暫定対策としては、メモアプリで一つ目と二つ目のメッセージを作成し、コピー＆ペーストで送ります。

ある日の僕の心の動き

朝からLINEのやりとりを行なっている。

仕事前、「仕事頑張ってくる！」的なLINEを送って仕事へ。

８：３０〜１０：３０　仕事

そして休憩時間。

最後のやり取りと、画面の通知を見た感じで（１０分あれば返せそうだな。）とLNEを開く（既読）。

職場の人に話しかけられないように、携帯に集中してますオーラを頑張って出す。

空気読まない同僚が話しかけてくる。

LINE打ってますよーって感じで対応するのに、ガンガン話しかけてくる同僚。

（いや、空気読めよ。めっちゃ気が散る。どうしよう。全然LINEに集中できない。まだ一言しか書けてない。もう一言、気が利いたコメントを添えたいのに。）

全然どっかいかない同僚

（めちゃくちゃ話しかけてくるじゃん。普通空気読んでどっかいくでしょ？一盛り上がりあったんだからどっか行けよ。あー、イライラしてきた。もう全然LINEに集中できんわ。休憩終わるし、最悪。）

結局返信できず、休憩終了

１０：４０〜１２：２０　仕事

そして昼休憩

（既読スルーになってたから謝らんと。さっきの空気読めん同僚の話も入れておこう。お昼時間は時間あるし、既読して時間経ってるから、もっと気の利いた返しにしないとな。）

下書き完成

（ちょっと長文になちゃったな。誤字脱字ないかな？なんか絵文字ワンパターン。語尾もワンパターンだし。あ、ここは、ひらがなにしておくか。で、ここは顔の絵文字やめて動物にしよう。このこ🐣好きだから、これ。ん？なんか、この文脈おかしい？なんか、この日本語微妙に気持ち悪い。変えたい、どうしよう。）

まだ少し時間があるのに、若干フライング気味で仕事の話をされる。

（え、もうあと少しでできるのに。変な日本語のとこ消しちゃったじゃん。さっきの文でいいから、打って送るか。なんて書いてたっけ？ちょっと仕事の話ちょっと待って、集中できん。心配してるよな絶対。「忙しくて、後から送るね」とだけ伝えておく？けど、既読になってから、どんだけ時間経ってんだよって感じだよね。それだけだったら。もっと早くに打っておくべきだし。やっぱちゃんとした内容で。。中途半端だけど、このまま送る？あ〜、もう無理、仕事始まる。トイレに行って、この返事だけしちゃうか？けど仕事中にLINEする人って幻滅されても嫌だし。あとでめっちゃ謝るか。ごめん。ほんとにごめんよ。。）

１３：０５〜１４：５５　仕事

最後の休憩

「怒ってる？」とLINEが来てる

（やっぱ心配してるよ。説明しなきゃ。謝罪に重きを置いた内容に書き直そう。どうしよう。こんなに絵文字使ってたら、反省してないように見えるよな。謝るだけじゃ、気持ち伝わらないよな。この子の気持ちにもならなきゃ。この子は今日一日どんな気持ちで過ごしたんだろう。悪いことしたな。流石に１０分じゃ足りないか。ここで既読スルーは絶対だめだよな。とにかく返事はしよう。）

（「ごめん！忙しくて！あとで返す！」かな。「あとで返す」より、「あとで返信すね！」の方がいいか？ちゃんと謝るなら、「ごめんなさい」かな？ちょっと他人行儀な印象？「ほんとにごめんね。心配したよね。」かな。そしたら「あとで返信するね！」じゃ語尾が「ね」ばっか。いや、待て、怒ってる？の質問に答えてない。あー時間ない。）

で、完全に思考回路が停止して、今までの文章全部消して、返した返事。

僕「怒ってないよー。」

LINEだけ見ると、最初のメッセージを既読スルーした挙句、結局「怒ってない」の一言だけ。

しかし、この一言を送るのに、壮大なドラマがあったんです。

対処法

僕を含め、マルチタスクが苦手なINFJは多いと思います。

何かをしながら片手間に済ませられるほど、LINEは簡単なものではありません。

「考えすぎだよ。気にしなくていいのに。」と思うかもしれません。

しかし、潔癖症の人に「気にしなくていい。」と言うのと同じように、そう簡単に変えられるようなものではありません。

「綺麗だから気にしなくていい」と本人を変えようとするのではなく、除菌をして清潔な環境を作ることも一緒にいられる方法です。

「もっと早く返信して」は、「他の人に優しくしなくていいから、私のことだけ考えていて」とイコールです。

それはINFJには酷な話。

それに、誰とでも分け隔てなく話をするINFJの姿を見て、あなたも惹かれたのではないでしょうか？

付き合い始めの、気を遣っていた頃の自分を好きになってくれたのなら、そのイメージを崩してはいけない。

そんなふうに思っているかもしれません。

テキトーな返事をしたら、あなたを失望させてしまうかもしれない。そんな思いが空回りしているのかもしれません。

「あなたのLINEを見て、すごく気を遣ってくれてるのが伝わって嬉しい。その気持ちが嬉しかったから言えなかったんだけど、絵文字がない方が私は好き。そっけないくらいの短い文章の時、男らしくてドキッとする。」

こんなふうに伝えてみてはどうでしょう。

日頃の気遣いを感謝して、褒めて伸ばす。

めんどくさいなと思えるINFJですが、案外単純で、扱いやすい性格だと思いますよ。

いかがでしたか？

「INFJ-T」「HSP」「繊細さん」

よくある簡単な診断テストを受けた程度ですが、そういったカテゴリーに属する人間です。

別に自分が特別とか、そういうことを思ってるわけではありません。

誰もが何かしらのカテゴリーに属していて、人はそれぞれ違う生き物だと思っているので。

異常なのが当たり前、異常なのが普通。誰1人まともな人間なんていません。

ただ、僕自身が感じるストレスや生きづらさなんかは、INFJの特性がまあまあ関係してるんじゃないかなと思ってます。

同じように日々のストレスと戦っているみなさんの心のオアシスになりたい。

そんな思いから。このような活動もしております。

人に話すことで心が軽くなることってあると思います。

全く知らない相手だからこそ話せることもあると思います。

皆さんの肩の荷が少しでも軽くなりますように。

ねたろう

Contact

1987年生まれ 愛知県出身