備蓄したいけど家族が乗り気じゃない。1人で始める簡単備蓄方法:トイレ編
ローリングストック法はやめました
備蓄した方がいいと思うけど、ローリングストック法は家族の協力が必要。
前のめりに考えてくれたら嬉しいが、迷惑がられないかなと思うと言い出せない。
決して間違った提案ではないから、みんなも断りづらいだろうし。
そんなふうに考えていたのは、備蓄=食料だと思っていたから。
食料って意外とある?
家の状況を改めて確認して思ったこと。
食料って意外とある。
- カップラーメン
- 乾麺
- 米
- お菓子など
我が家の場合、飲み物も意外とある。
- お茶
- ジュース
- 豆乳
- オロナミンcなど
備蓄を始める際、ローリングストックで食料の確保からなんて考えてました。
しかし、食料が家に全くないって状況は結構稀じゃないかなと思ったんです。
ティッシュペーパーなどの消耗品もそれなりにあるし。
ラップなど、よく言う防災グッズも知識があれば使えるものは揃ってる。
では何が必要なのか。
それよりも深刻な問題を見落としてました。
僕の思う最も深刻な問題
「そしたら、あとは防災10点セット的なものがあればいいのか?」と必要なものを調べていたところ。
災害時における備蓄への認識が間違っていたことに気がつきました。
僕の思う備蓄は、断水や停電は乗り切れるかもしれない。
しかし、大規模地震となると話は別でした。
たとえ家が壊れなくても、今までの僕なら備蓄が足りずに避難所生活を余儀なくされたでしょう。
備蓄で大事なのは食料や水だけではない。
- 水が出せない
- ガスは使えない
- 電気も使えない
- トイレは流してはいけない
ライフラインが断たれるだけではない。
水があったとしても、トイレを流すことができない。
これが一番深刻な問題に思えました。
もし大規模地震が起こったら
避難所に行くのは義務?
避難が必要な人々が安全な場所に移動するだけでなく、そこで生活するための支援を提供する場所。
ちなみに避難場所と混同されがち。
避難場所:人々が命を守るために一時的に安全な場所に緊急避難することができる場所
これから話すのは避難所についてです。
では被災した場合、避難所へ行くのは義務なのかというと。
義務ではありません。
むしろ在宅避難を推奨する自治体もあります。
もちろん無理をする必要はありません。
少しでも危険を感じる場合は、ほかの場所に移動しましょう。
避難が必要な場合
- 自宅の損壊が大きい
- 余震などで自宅が大きく損壊するおそれがある
- 近隣に火災や土砂災害などの危険がある
- 避難勧告や避難指示が発令されたとき
- 備蓄品がなくて生活ができない
避難所の受け入れ人数
避難が必要だと判断して避難所に移動するとします。
避難所には移動してきた人全員を受け入れる余裕はあるのでしょうか。
僕の住むエリアでは100ヶ所近く避難所がありました。
ざっくり計算したところ収容人数は5万5千人。
人口が18万人程のエリアなので、僕の住むエリアは約3割の人が入れる計算になります。
なんとかその3割に入れたとしても、避難所では1人約1畳程度のスペースしか確保できないと聞きます。
避難=避難所ではありません
- 在宅避難
- 避難所
- 親戚や知人の家
- ホテルなどの宿泊施設
- 車の中
避難所の収容人数には限りがあることがわかりました。
自宅が損壊してしまって行くあてもない方が避難所を利用できるように、自宅での生活が継続可能なら在宅避難も考えに入れるべきです。
物資にも限りがあります。
また残された方達が、より多くの物資や支援を手にできるように、疎開するという考えも必要になると思います。
避難所生活は想像以上に厳しい環境
では避難所に移動して、幸運にもその3割の中に入れたとします。
避難所の生活はどのような環境になるでしょう。
避難所は本来、市町村が運営するものだと思います。
しかし、行政の職員も被災しています。
それに震災後3日間(72時間)は人命救助が優先されます。
つまり避難所を運営するのは、避難している住民、あなた自身になります。
- 避難民の受け入れを行い
- ゴミ出しのルールを決め
- トイレの利用方法を決め、掃除を行い
- 消灯時間は何時にするのか
- 物資はどのように配布するのか
- 着替えや洗濯はどうするのか
- 防犯対策はどうするか
ざっと考えただけでも決めなければいけないことがたくさんあります。
避難所はホテルではないのです。住民のあなたも運営組織のメンバーとして運営に積極的に関わっていく必要があります。
より良い避難は在宅避難
僕の場合避難所で一番心配なのはトイレ
トイレのことばかり考えてきた人生
- 学生時代は言うまでもなく
- アルバイトや仕事を選ぶ際も、途中トイレに行きたくなったら抜け出せそうかは重要視してました
- 電車を使ってた時は駅のトイレの場所は頭に入ってましたし
- 車を使うときもコンビニのある通りを選びます
- 旅行の計画を立てるときもトイレの場所を確認する
- 飛行機でもトイレのランプを常に意識
- 夢の国でもマップを開いたらトイレの場所をチェック
- ドミトリーハウスやホームステイなど、共同生活をしていたときも何よりトイレのことを気にしてました
僕にとっては自宅がより良い避難場所
住み慣れた家で寝起きしたいし、トイレの順番待ちは僕にとっては不安でしかない。
家には貴重品だってあるし、プライバシーも守られる。
そのために一番に用意すべきはトイレの備蓄だと僕は思いました。
しかもかなりの量を。
食料や水があっても、トイレが使えなければ家では過ごせません。
それにもし家が全壊してしまったら。
- 避難所に入れるかどうかもわからない。
- 公園のトイレだって使えるかわからない。
- 車中泊やキャンプ生活になるかもしれない。
どこに行ってもトイレの問題からは逃れられないと思いました。
やはり一番の備蓄はトイレ?
トイレが流せないのは避難所も一緒
災害時、トイレの水が流せなくなる可能性があることはもちろん考えてました。
簡易トイレは何個か持っています。
バケツなどで水を注いでトイレの水を流せばいいなんて思ってました。
しかし、それは断水時の話。災害時は違います。
下水道が損傷している場合は復旧まで水を流してはいけません。
水を流すのは、下水道に問題がないか確認が取れてから。
でないと汚水が逆流する恐れがあります。
しかも損傷してる場合、復旧まで1ヶ月かかるなんてことも。
生理現象には我慢の限界があります。
公衆トイレには人が殺到するでしょうし、水が流せないにもかかわらず強行使用するとどんどん環境は劣悪になっていきます。
トイレを我慢するために水分を控えて体調を崩す人も多いみたいです。
トイレが流せない状況での共同生活。
管理するのは自分自身。
思っている以上に避難所生活は厳しそうです。
必要な個数
では実際どれくらいの量が必要なのか。
先月とりあえず手始めに100回分購入しました。
それがこちら(左側)。Amazonで7,000円くらいでした。
思っていたよりコンパクト。
隣は比較用の水。500ml × 24本。
で、今回必要な枚数を計算してみたところ
1人1日5回使うとして(小4回 大1回)
1週間で35回分
1ヶ月で150回分
大は毎回変えるとして、小は3回に1回交換など節約もできる。
それでも1人100回分は用意しておきたい。
これで1人分にしかならないとは意外でした。
これだけあれば家族全員分賄えると思っていました。
トイレ代だけでいくらかかるんだ。先は長いと思いましたが。
保存期間は15年
7000 ÷ 15 = 一年で約466円
466 ÷ 12 = 1ヶ月約38円
一つ数百円のサブスクは毎月平気で払うのに、これくらいの出費に頭を悩ませるから不思議なものである。
それでもいきなり数万の出費は痛いから、買い足すのは来月にしようと思います。
ちなみに買ったのはこれ。楽天にもありました。
今後の計画
今回防災について色々調べてみて、自分自身知ってよかったと思う情報もたくさんありました。
僕の場合、まずはトイレの備えをしっかりする。
そのあとは、水、ガスボンベは用意したいなと考えてます。
在宅避難に必要だと思うものを毎月少しづつ買って共有していくので、こういう考え方もあるんだなと参考にして頂けたら嬉しいです。
私たちは、自然の力の前では小さな存在かもしれません。
しかし、準備と知識によってその影響を最小限に抑え、自分自身や大切な人を守ることができます。
防災の知識を積極的に取り入れ、未来への一歩を踏み出しましょう。